有効な内部統制システムを構築することは、企業の財務報告の信頼性を保証する上で極めて重要です。エンロン、ワールドコム等の一連の企業不正は、各国政府、産業界、投資家に、内部統制の重要性に対する意識を高めました。また、政府監督機関も単純に財務諸表本体のみの信頼性を重視するのではなく、同時に財務報告の信頼性を確保する仕組みの確立を重視し、企業に対して内部統制に関する情報開示を求め、かつ内部統制の有効性に関する公認会計士の監査を求めています。
アメリカにおける『サーベンス?オクスリー法』及び日本の『金融商品取引法』は、いずれも企業の財務報告に係る内部統制に対して公認会計士の監査を求めています。2010年4月26日、中国財政部等は『企業内部統制監査指針』を公布し、当該指針は2011年1月1日に施行されました。当該指針はまず中国上場企業に対して適用され、今後は非上場の大企業?中規模企業へとその適用範囲が拡大されていきます。
上海兆辰徳業会計士事務は、ご要望に応じ、年度会計監査と合わせて内部統制監査を行い、『内部統制監査報告書』を提出いたします。
【内部監査】
内部監査チームの作業をサポートします。当事務所には実務経験豊富な中国公認会計士並びに税務専門家が所属しており、中国の会計準則、税法、国際監査基準等に精通した人員によりサービスをご提供します。
当事務所は当事務所単独で貴社の内部監査業務を受託するほか、以下の業務形態でも貴社の内部監査業務を支援します。
◇ 共同監査----当事務所提携先と協力し貴社のビジネスリスクを十分に理解した上で、共同で監査を実施します。
◇ 人材派遣----貴社の内部監査人員が不足している場合、我々は経験豊富な人員を派遣し、貴社内部審査チームの一員として、貴社の内部監査責任者の監督の下で監査業務を行います。
【内部統制及び財務管理】
財務報告とは、取引等の結果得られる経営情報を入手するプロセスを含み、当該経営情報から、会計方針や会計上の見積りに基づき財務諸表や各種の管理報告書を作成するプロセスです。情報伝達過程には、多くの不確実性とリスクが内在します。これらのリスクは、各種業務プロセスにおける流動的なデータの取得、入力、転送並びにデータ処理から生じるものです。我々は貴社が適時に正確な経営情報を取得可能となるよう、効果的かつ効率的な内部統制システムの構築を支援します。適切な内部統制システムの構築により、貴社は正確な情報に基づき経営政策を決定することが可能となります。
業務内容:
◇ 財務情報の伝達フロー(入力、転送、処理等)に関する統制環境の評価、及び財務情報の真実性に関する評価、報告書の提供。
◇ 情報伝達過程に内在するリスクの識別、既存の統制活動の合理性分析、並びに統制活動の構造に関する評価及び改善案の提供。
◇ 既存の内部統制活動に対し、サンプルテストを実施し、運用状況に関する報告書の提供。
◇ 統制活動の見直しを通した体系的かつ有効性の高い内部統制システム構築、人員の補完性および各種不備の発見体制の強化、並びに重複や無駄のない統制システムの整備による、経営効率の向上支援。
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